やさと茅葺き屋根保存会だより

茨城県石岡市周辺には、筑波山麓のやさと地区を中心に約40棟の茅葺き屋根が点在します。

「かまたや」葺き替え密着取材①

2025年6月2日からスタートした「かまたや」さんの葺き替え工事。

店主の鎌田さんと茅手(かやで:茅葺き職人)の渡辺さんにお願いして、

お手伝い、というか一連の作業を体験しながら、取材させてもらうことになりました。

地域おこし協力隊の 山藤香織 です。

 

さて、まずは工事前。

葺き替えに使用する茅材を現場へ運ぶところからはじまります。

昨年葺き替えをした新田邸と茅が保管されていた納屋

 

5月末の良く晴れた日に、茅の束を5人がかりでトラックに積み込みました。

新緑の裏山に抱かれた、まだ明るい茅屋根の色。

広い庭には野の花が咲きこぼれ、古い納屋も風情があります。

気持ちの良い場所に心満たされ、力仕事もはかどります。

 

2tトラックと軽トラ2台に茅満載

準備された車両では載り切らず、急遽軽トラ1台追加。

運転手が足らずに、マニュアル15年ぶりの山藤、おそるおそる運搬を申し出ました(大量発汗)。

しかし、茅を満載にして八郷の農道を走るのは爽快のひとこと。

なんとかエンストしないで無事かまたやに到着。

 

 

この量+他の場所からこの2/3くらいの量を足して、

今回の葺き替えに使う量になるとのこと。

小ぶりとはいえ、今回は4面(裏が矩形なので正確には6面)全面工事なので、相当な量が必要になります。

 

屋根上での足場になる「ながら」と葺いた茅を押さえる「おしぼく」

 

翌日は、茅以外の必要な材料を運搬しました。

「ながら」は直径10cm前後の杉材やヒノキ材で、渡辺さんが親方の広山美佐雄さんから譲り受けたという大切なもの。

「おしぼく」は細くて長い孟宗竹です。

 

こういうひとつひとつを手で運び込む、実に地味な作業ですが、地味に大変です。

八郷としては一番車の往来が多い通りに面しているかまたや。

材料の運搬も容易ではありません。

こーれは人手がいるなぁ、と思った初日と2日目でした。

 

〈映像貼り付け予定〉