
まず表層のぐずぐずになっている古い茅をおろしていきます。
茅葺き屋根の上に直接乗ることは危険なので、
「ながら」と呼ばれる直径10cm弱の木材を足場として取り付けます。
取り付けるって、どこへ・・?
茅は、屋根の下地材と結んだ「裏押し竹」の上に束ねてのせ、
「おしぼく(おしぼこ)」いう細い竹で上から押さえてとめてあります。
その上に茅を重ねていくため表からはみえません。
おもむろに屋根の中に手を突っ込み、裏押し竹を手探りでみつけて、
そこに紐を通し、ながらを結び付けます。


茅葺き屋根に触れることがはじめての私、
だいだいの位置を教わり、いざ!
土の中に埋まった宝物を探すかんじで、裏押し竹はなかなか見つかりません。
手の甲と肘の真ん中くらいまで腕を差し込んでやっと硬い横棒が指先に当たり、そのまわりをほじほじ。
茅がみっちりと詰まっているので、そこに紐を通すのがまた一苦労。
すみません!さっそく難しいです!


茅手さんはやすやすと素手で行っていますが、
はじめた頃は皮がむけたりして大変だったそうです。
(筑波流の茅葺き職人さんは茅手(かやで)と呼ばれています)


かまたや店主の鎌田さんも一緒に、
古い茅を引き抜いて、大きな袋にどかどか入れていきます。
まだ長さの残っている茅(30cm程度~)は再利用しますが、大量の廃棄茅が出ます。

古い茅を下ろす時は粉塵がすごくて服の中にも入り込むと聞いていたので、
ビニル素材のヤッケを着て臨みましたが、一人サウナ状態になり失敗でした。
この頃はまだ過ごしやすい気温だったのに。

裏押し竹の上にのっていた茅を全て取り除きました。
その下は無事だったので、この上に新しい茅を葺いていきます。



茅手さん、地走りさん、店主鎌田さん、私の4人で作業し、
西面だけでも大量の廃棄茅が出ました。
やまふじかおり