去る7/4、
石岡市旧八郷町にある廃校・旧朝日小学校を活用した「朝日里山学校」のノスタルジックな教室にて、
日頃よりお世話になっている会員のみなさま、関心をお寄せ下さる方々にお集まりいただき、当法人の設立を祝う会が行われました。


当法人の顧問であり、日本の茅葺き研究の第一人者であらせられる
安藤廣邦先生(筑波大学名誉教授・日本茅葺き文化協会代表理事)をお招きし、
記念のご講演をいただきました。

安藤先生は筑波大学に着任する前の1980年頃から、やさと地区に茅葺きの調査に入られ、当時のすばらしい里山景観を記録されていました。
貴重な約45年前の八郷の風景、茅葺き民家の写真をみせていただきながら、当時の様子をご紹介いただきました。
筑波山麓の豊かな農村に育まれ、花開いた筑波流茅葺きの文化。
当時は職人(茅手・カヤデ)がたくさんおり、腕を競い合っていた時代。
特に印象的だったのが茅手さんのまさに「手」の写真。


手の先から肩までを分厚い茅屋根に手を差し入れ、
一人で躯体からの縄取りができるほどに鍛え上げられた最強の道具が、
自らの「手」であった。
皮がむけて血だらけになっても手袋は使わなかったそうです。
(私も体験で肘まで手を入れて縄取りさせてもらいましたが、あまりにもできなくて諦めたい気持ちと必死に格闘しました)
先人の知恵とはよく言いますが、
先人の身体、そして先人の精神(ど根性)、
この鍛え上げられた「心技体」から生み出されたことを感じました。
人が自然の中でたくましく生きてきたことが、里山、茅葺き屋根には宿っている。
景観の美しさの裏には人のにじむような努力がある。
ただ美しいから守りたい、と外から来て単純に考える私にはどかんと来る話です。
しかし、ここから学びたいことも山盛りある。
今は職人さんもすぐ数えられるほどに減り、時代は加速度的に進化していく。
当時のように戻ることはないかもしれませんが、
ここにある大切な何かにひきよせられる仲間が増えてきていると感じているし、
このNPO法人が、先人と今と未来の人達をつないで、
自然とともにたくましく、楽しく、生きる助けになれたらいいと思います。
講演会の後は、朝日里山学校のお母さん方手作りの里山バイキングで食事会!

バタバタして肝心のお料理を撮影していなかったという不出来。。。
八郷の有機野菜をふんだんに使ったヘルシーであたたかいメニューの数々。
これを機に新しく会員になってくださった方も、おなじみの会員さんも、運営の理事メンバーも、おいしいごはんを食べながら和やかにお話しされていました。
最後に、茅葺き業界の大先輩に「いい会だったね。」と言っていただき、ほっと胸をなでおろした事務局山藤でした。
written by やまふじかおり